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ビジネス ブック
開発者 Sentence Inc
2.99 USD

伊藤久夫(著)
5、6年前、新聞に次のような小さな記事があった。博物館や美術館が展示を企画・立案する際に「市民のニーズを必ず調べている」と回答したのは6%程度でしかないというのだ。ニーズを調べなくても事業が続けられるというのは何ともうらやましい限りだが、市場調査を長年続けていると公的機関だけでなく、民間企業も大企業の下請けや公共事業受注企業などからは市場調査の依頼がほとんど無いのを実感する。ベンチャーと言われる企業ですら自分たちの感覚だけで事業を進めている例も多い。
ところが公共事業が削減され、大企業も事業の海外移転を進めるようになって、仕事が激減したこれらの企業は自ら製品を開発して新しい市場に出て行こうという機運が高まってきた。
話題の環境ビジネスも、以前注目された福祉市場を振り返ることで考察した。また世界市場を輸出統計を通して見て行く。
著者自身市場調査会社に勤めるサラリーマン時代を経て独立して市場調査を続けてきたが、その間、市場調査のアドバイザーとして市場調査を発注する側の仕事も手がけてきた。
市場調査を発注する側、市場調査を受注する側、両サイドの立場の経験から見えてきた市場調査の現場の姿も交え、参考事例を通して具体的な市場調査の方法を解説する。
ビジネスマン一人ひとりが市場調査の意識を持ちながら仕事に取り組むことが必要な時代になったことを感じ取って頂ければ幸いである。

―目次―

まずは情報収集
統計データを鵜呑みにしてはいけない
統計データは市場調査の入り口
市場調査とは
市場調査の手順
市場調査の手法
自分でやる調査と市場調査会社の調査の違い
インタビュー調査は第三者が実施すべき
なぜアンケートのサンプルは400でいいのか
市場調査会社の選び方
福祉市場を振り返る
環境ビジネスを市場調査する
環境ビジネスのニーズはどこにある
市場調査は世界をめざす
各国のニーズはどなっているのか
増えている輸出品は何か
市場調査実施の注意点
最後に一言